中古マンション購入までの流れは?必要な準備や失敗を防ぐポイントを紹介

中古マンション購入までの流れ

執筆:北摂住まいガイド編集部/中古マンション担当ライター
中古マンションの売買・購入に関する記事を継続的に執筆しているライターが、購入の流れや必要な準備、物件選びのポイントなどをわかりやすく解説しています。

監修・編集:みやのぶ
北摂住まいガイド運営者。記事内容を確認し、自治体や公的機関、金融機関などの公式情報をもとに、掲載情報の正確性を確認しています。

中古マンションの購入を検討する場合、長期的な視点で計画を立てることが重要です。
あらかじめ流れを把握しておくことで、いつ何をすればいいのか理解したうえで段取りを進められます。

本記事では、中古マンション購入までの基本的な流れをまとめました。
必要な準備や失敗を防ぐポイント、よくある質問とあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

【この記事で分かること】

中古マンションの購入を検討している方に向けて、必要な準備や購入までの流れ、購入前のチェックポイント、よくある質問を解説します。

✓中古マンション購入前に必要な準備
✓中古マンションを購入するまでの基本的な流れ
✓中古マンションをリフォーム・リノベーションする場合の流れ
✓中古マンションを購入する際のチェックポイント
✓中古マンション購入の流れに関するよくある質問

目次

中古マンション購入前に必要な準備とは

マンション外壁

中古マンションを購入する場合、まずは自分の希望条件や経済状況を整理する必要があります。
購入前にしておくべき3つの準備について、解説しましょう。

無理なく返済できる購入予算を決める

中古マンションの購入にあたっては、まず無理なく返済できる購入金額を決める必要があります。

現在の収入や生活費に対して、住宅ローンの返済額がどれくらい負担になるのか把握することが重要です。
各銀行が提供する住宅ローン返済シミュレーションを利用すれば、借入額から毎月の返済額を確認できます。

また、住宅ローンの返済以外にも、固定資産税や管理費、修繕積立金など継続的な支払いが発生します。
収入の変化や出産や教育費などライフイベントを踏まえたうえで、資金計画を立てることが重要です。

予算を具体的な数字で考えたい方は、中古マンションの住宅ローンはいくらまで借りるべき?をご覧ください。毎月の家計とマンションの維持費から、返済に回せる金額を整理する方法を紹介しています。

物件価格以外にかかる諸費用を確認する

中古マンションの購入を検討する段階で、仲介手数料や印紙税、火災保険料などの諸費用を確認しましょう。
中古マンションの場合は、物件価格の6~9%が諸費用の目安になります。

意外と見落としがちなのが、引っ越し費用や家具・家電などの購入費用です。

窓のサイズが違ってカーテンがあわなくなったなど、思わぬ出費が発生することもあります。
クロス張替えや設備交換が必要になるケースもあるので、余裕をもって予算を準備するのがおすすめです。

物件価格だけでなく、頭金や諸費用まで含めて資金計画を立てることが大切です。予算を決める際は、中古マンションの購入予算や頭金・諸費用の考え方も参考にしてください。

また、諸費用や工事費をローンで借りる予定なら、支払い日と融資日が合うかも確認しましょう。諸費用・リフォーム費用の借り方と支払い時期では、契約から入居までに用意する現金を整理しています。

エリア・間取り・築年数など希望条件に優先順位をつける

物件探しで迷わないためには、あらかじめ希望条件を明確にしておくことが大切です。
たとえば以下のような項目で、優先順位を決めておきましょう。

  • エリア
  • 広さ・間取り
  • 築年数
  • 通勤・通学の利便性
  • 採光・眺望
  • 周辺環境
  • 周辺施設(店舗・病院・公園など)
  • 設備(オートロック・宅配ボックスなど)

家族構成や将来のライフスタイルの変化を踏まえて、家族で相談することがポイントです。
あまり条件を厳しくしすぎると選択肢が狭くなるので、ある程度幅を持たせておきましょう。

譲れない条件と妥協できる条件を分けておくと、絞り込みがスムーズになります。

希望条件や資金計画など、物件探しを始める前に整理しておきたいことがあります。何から始めればよいか迷った場合は、中古マンション購入前に必要な準備を確認しておきましょう。

また、将来売却する可能性がある場合は、購入時から資産価値も意識しておきましょう。立地や管理状態など、中古マンションの資産価値を左右するポイントについても詳しく解説しています。

中古マンション購入の流れを解説

部屋内の紹介

物件探しから入居まで、マンション購入の流れを解説します。
「いつ」「どのタイミングで」「何を」すべきなのか、手順ごとにまとめました。

情報収集・物件探しをする

中古マンションは、インターネットや不動産会社などで探します。
不動産検索サイトで条件を絞り込んで複数の物件情報を確認すれば、相場感なども掴めるでしょう。

物件価格を比較するときは、現在の売出価格だけでなく、過去の取引価格も参考にしましょう。
調べるサイトや比較する条件は、中古マンションの相場・適正価格の調べ方で紹介しています。

不動産会社には希望の条件を伝えれば、おすすめの物件を紹介してもらえます。
非公開物件を紹介してもらえる可能性があるので、不動産検索サイトとの併用がおすすめです。

物件を探す際は、価格や間取りだけでなく、立地・築年数・管理状態など複数の条件を比較することが大切です。物件選びで迷った場合は、中古マンションの選び方と確認ポイントも参考にしてください。

また、物件そのものだけでなく、不動産会社や担当者選びも重要です。安心して購入を進めるためにも、不動産会社・担当者を選ぶポイントを確認しておきましょう。

中古マンションを内見する

気になる物件があったら、不動産会社に内見を申し込みましょう。
内見に時間をかけすぎると、希望の物件の売却先が決まってしまう可能性があります。

物件数を絞って効率よく内見してください。

採光や匂い、騒音の有無、生活動線、共用部分の雰囲気など、内見用のチェックリストを作成しておくと便利です。
メジャーを用意しておけば、大型家電の置き場所や搬入経路、窓のサイズを採寸できます。

内見では室内だけでなく、共用部分や管理状態なども確認しておきましょう。見落としを防ぐためにも、事前に中古マンション内見時のチェックポイントを確認しておくと安心です。

また、駅までの道のりや買い物環境、時間帯による街の雰囲気など、物件周辺の確認も欠かせません。現地を訪れる際は、立地・周辺環境を確認するポイントも参考にしてください。

購入したい物件を決めて購入申し込みをする

希望する中古マンションが決まったら、不動産会社に申し込みをします。

希望購入価格や支払い条件、契約希望日など必要事項を買付証明書に記入して、提出しましょう。
買付証明書に法的拘束力はないため、提出後も条件があわなければキャンセルが可能です。

複数の買付証明書が提出された場合、売主は比較したうえで売却先を検討します。
購入したい物件が決まったら買付証明書を提出して、早めに購入希望の意思表示をしておくことが大切です。

購入申込書を提出した後は、売主との条件調整や重要事項説明、売買契約へ進みます。申込証拠金や手付金なども含めた購入申し込みから売買契約までの流れを事前に確認しておきましょう。

住宅ローンの事前審査を受ける

希望の金額を借りられるか、住宅ローンの事前審査を申し込みましょう。

インターネットからでも申し込みができ、1~3日間ほどで完了します。
融資の条件はそれぞれ異なるので、複数の金融機関に申し込みをしておくのもおすすめです。

なお、物件が決まる前に、借入可能額を事前審査できる金融機関が増えています。
予算決めの段階で事前審査を出しておき、参考にしてもよいでしょう。

事前審査を受ける時期や、契約までに用意したい書類を具体的に知りたい方は、事前審査のタイミングと必要書類もご覧ください。
引き渡し日から逆算したスケジュールを紹介しています。

重要事項説明を受けて売買契約を結ぶ

宅地建物取引士から重要事項説明を受け、売買契約を締結します。

重要事項説明とは、権利関係や法令上の制限など物件に関する情報を説明する手続きのことです。
重要事項説明の後に、売買契約書の内容を確認して、双方が署名・捺印を行います。

購入時には、売買契約を成立させる意思表示として手付金を支払わなければいけません。
購入価格の5~10%が目安で、買主の一方的な契約解除がない限り、引き渡し時に購入代金の一部として充当されます。

契約前には、物件状況報告書などを通じて告知事項の有無や内容も確認しましょう。どのような内容が該当するのか分からない場合は、中古マンションの告知事項と確認方法についても確認しておくと安心です。

あわせて、重要事項説明書や管理に係る重要事項調査報告書などの内容も確認することが大切です。それぞれの役割や見るべき箇所については、中古マンションの契約前に確認したい書類で詳しく解説しています。

住宅ローンの本審査・契約を進める

中古マンションの売買契約を締結した後は、金融機関に住宅ローンの本審査を申し込みます。
物件の売買契約書や収入証明書など、正式な書類の提出が必要です。

金融機関はこの書類をもとに返済能力や物件の担保評価を審査するため、結果が出るまでに1~3週間ほどかかります。
不備があるとさらに長い期間がかかるので、必要書類や記入方法を事前に調べておくことが大切です。

なお、事前審査に通過していても、本審査に通らない可能性があります。
大きな買い物や転職など、審査に大きな影響を与える行動はできるだけ控えてください。

また、多くの金融機関では、融資の条件として火災保険への加入を義務付けています。
補償開始日を引き渡し当日にあわせるためにも、本審査の通過後に火災保険の選定・申し込みを進めておきましょう。

住宅ローンは、金利タイプや金融機関によって条件が異なります。自分に合った借入方法を検討するためにも、住宅ローンの種類や金利・金融機関の選び方を確認しておきましょう。

申込者の収入などに問題がなくても、物件の条件によって希望額を借りられないことがあります。購入前に中古マンションが原因で住宅ローンに通らない?も確認し、物件側の審査条件を押さえておきましょう。


決済・引き渡しを経て入居する

住宅ローン契約が完了したあとは、決済と物件の引き渡しの手続きです。

売主・買主・不動産仲介業者・銀行員・司法書士が、金融機関に集まって手続きを行います。
金融機関は平日しか営業していないので、必要に応じて仕事を休むことを検討しましょう。

仲介手数料や残代金(総額から手付金や中間金を差し引いた残りの金額)の支払いや、登記手続きを行うのが基本の流れです。
手続き完了後は売主から買主に中古マンションの所有権が移転され、鍵や関連書類の引き渡しが行われます。

売買契約後も、住宅ローンの手続きや残代金の決済、物件の最終確認などが続きます。契約後に慌てないためにも、売買契約後から引き渡し・入居までの流れを確認しておきましょう。

中古マンションをリフォーム・リノベーションする場合の流れ

部屋の中

中古マンションをリフォーム・リノベーションする場合、物件探しと同時にリフォーム会社の選定を進める必要があります。基本的な流れは以下の通りです。

  1. 情報収集・物件探しをする/リフォーム会社の情報収集をする
  2. 中古マンションを内見する
  3. 購入したい物件を決めて購入申し込みをする/リフォーム会社に見積もりをとる
  4. 住宅ローンの事前審査を受ける
  5. 重要事項説明を受けて売買契約を結ぶ/リフォーム会社を決定する
  6. 住宅ローンの本審査・契約を進める
  7. 決済・引き渡しをする/リフォーム工事の契約・着工に取り掛かる
  8. 中古マンションに入居する

リフォーム会社に見積もりを取るときは、中古マンションの売主に許可をとりましょう。
依頼先が決まっている場合、内見への同行を頼んで物件を確認してもらうのもおすすめです。

また、中古マンションの購入からリフォーム・リノベーションまでの流れをまとめて依頼できる、ワンストップリノベーション会社もあります。

すべての工程を一括で行えるため手続きの手間が少なく、物件と工事の費用バランスをとりながら資金計画を立てられるのがメリットです。
ただし、選べる中古マンションの選択肢は少なくなる可能性があります。

購入と同時にリフォーム・リノベーションを予定している場合は、物件探しと並行して見積もりや住宅ローン、管理組合への工事申請などを進める必要があります。詳しい手順については、中古マンション購入時のリフォーム・リノベーションの流れも参考にしてください。

中古マンション購入で失敗しないためのチェックポイント

中古マンション購入で失敗しないために、以下のような情報を確認することが重要です。

  • 管理規約や使用細則(ペット飼育・リフォームの可否など)
  • 耐震性能や建築時期(新耐震基準か旧耐震基準か)
  • 修繕積立金の積立状況や大規模修繕の実施履歴・今後の計画
  • 給排水管や電気設備など目に見えない部分の老朽化状況
  • 駐車場・駐輪場の空き状況や利用条件
  • 眺望や採光を妨げる将来的な近隣の建築計画の有無
  • ハザードマップでの浸水リスクや地盤の状況
  • 売却時の資産価値やエリアの将来性

管理規約や使用細則など一部の資料は、不動産会社を通じて取り寄せてもらえます。
不明点や疑問点があれば、気になった時点で相談しておきましょう。

ペットの飼育やリフォーム、駐車場の利用など、希望する暮らしができるかどうかは管理規約や使用細則で確認できます。購入後に「知らなかった」とならないためにも、中古マンション購入前に確認したい管理規約のポイントをチェックしておきましょう。

購入前には、引き渡し後に不具合が見つかった場合の取り決めも確認しておきましょう。
中古マンションの瑕疵・契約不適合責任とは?では、売主に求められる対応と、契約前に確認したい書類を紹介しています。

中古マンション購入の流れに関するよくある質問

不動産購入の流れに関して、よくある質問をまとめました。
売主の違いや期間、購入方法について、疑問を解消しておきましょう。


売主が個人か不動産会社かで流れは異なる?

売主が個人の場合でも、中古マンションを購入するときの基本的な流れは変わりません。
ただし、かかる費用や契約内容には違いがあります。

個人(不動産会社が仲介)不動産会社と直接取引
仲介手数料必要不要
購入後の欠陥への保証合意により任意設定(免責可能)引き渡しから最低2年間

また、売主が個人の場合は、引き渡し時期が売主の都合に左右されやすくなります。
不動産会社の場合は空き家になっていることが多く、即入居しやすいのが魅力です。

物件探しから引き渡しまでの期間はどれくらい?

一般的に物件探しから引き渡しまでの期間は、1~3ヶ月くらいが目安です。
物件の種類や状態によって、大きな差がでます。

引っ越し時期など売主側の事情や住宅ローンの本審査によっては、長引く可能性があるので注意が必要です。
不動産会社に相談しながら、余裕をもったスケジュールを立てましょう。

現金で購入する場合も同じ流れになる?

基本的な流れは変わりませんが、事前審査や本審査など住宅ローンに関連する一連の手続きが不要になります。

そのため契約から決済までの期間が、短縮できる可能性があるでしょう。
住宅ローンを利用するために必要書類を集める必要もないので、購入までの流れがシンプルです。

現金決済はローン審査に落ちるリスクがなく決済が早いため、値引き交渉を有利に進められる可能性があります。

購入契約後に契約をキャンセルできる?

契約後に自己都合で購入を取りやめる場合は、契約条件や相手方の履行状況によって、解除方法と負担する金額が変わります。

手付解除ができる場合、買主は手付金を放棄して契約を解除します。
相手方が履行に着手している場合などは手付解除ができないことがあるため、契約書の解除条項を確認してください。

住宅ローン特約による解除などは、自己都合の手付解除とは別に適用条件を確認しましょう。

出典:不動産適正取引推進機構「不動産のQ&A:契約の解除と手付金の返還等」

ただし、支払った手付金は無駄になり、中古マンションの購入に充てられる資金が少なくなります。
十分に比較検討したうえで、不動産購入の手続きを進めてください。

内見は何回くらいするのが一般的?

中古マンションの場合は写真や図面でわかりにくい部分が多く、候補をしぼりこんだ段階で複数回行うのが望ましいとされています。
物件の違いに注目することで、どこがいいか見極めやすくなるはずです。

気になる物件については、時間帯や曜日を変えて訪れるのがポイントです。
平日と土曜祝日との交通量や騒音の違いなど、さまざまな視点で物件を評価できます。

住宅ローンの審査に落ちたらどうなる?

住宅ローンの事前審査に落ちた場合、その金融機関でのローン利用は難しくなります。
ただし、審査基準や重視するポイントは異なるので、他の金融機関で事前審査を申し込んでみましょう。

売買契約に住宅ローン特約があり、その適用条件を満たす場合は、契約を解除して支払済みの手付金の返還を受けられます。
契約前に、対象となる金融機関、融資額、承認期限、解除の手続きなどを確認しておきましょう。

出典:不動産適正取引推進機構「不動産のQ&A:ローン特約・買換え特約」

引き渡し前に物件の状態を再確認できる?

多くの場合、中古マンションの引き渡し前に物件の最終確認を行います。
契約時に確認した部屋の状態や設備に変化がないか、チェックする重要な機会です。

万が一契約内容と異なる状態が見つかった場合、売主との交渉で修繕など対応を求められる可能性があります。
契約時の書類や暗い場所を照らせる懐中電灯を用意して、自分の目でしっかり確認することが重要です。

購入前の比較では、共用部分の清掃状況や修繕履歴、修繕積立金も確認しましょう。

確認する資料と見るポイントは、中古マンションの管理状態を確認する方法で紹介しています。
断熱性や耐震性、防音性なども確認したい方は、中古マンションの住宅性能のチェックポイントも参考にしてください。

中古マンション購入までの流れ【まとめ】

中古マンションの購入には、数ヶ月の期間を要します。
トラブルや契約後の後悔を無くすために、基本的な流れを把握しておくことが重要です。

①情報収集・物件探しをする
②中古マンションを内見する
③購入したい物件を決めて購入申し込みをする
④住宅ローンの事前審査を受ける
⑤重要事項説明を受けて売買契約を結ぶ
⑥住宅ローンの本審査・契約を進める
⑦決済・引き渡しを経て入居する

物件についての情報収集を徹底し、比較したうえで中古マンションを購入しましょう。
各工程に備えて準備を整えておくことで、納得のいく理想の住まい選びができるはずです。

北摂エリアで中古マンションを探している方へ

中古マンションの購入では、物件そのものだけでなく、周辺の住環境や交通アクセス、買い物環境なども重要な検討ポイントです。

北摂エリアで住まいを探している方は、各市や駅周辺の特徴も参考にしてみてください。

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