執筆執筆:北摂住まいガイド編集部/箕面市担当ライター
箕面市で長年暮らすライターが、現地での生活経験をもとに執筆しています。
監修・編集:みやのぶ
北摂住まいガイド運営者。記事内容を確認し、自治体の公式情報や公開データなどをもとにファクトチェックを行っています。
大阪府北部に位置する箕面市は、豊かな自然と落ち着いた住環境から、ファミリー層を中心に人気の高い住宅都市です。
住まい探しや引っ越しを検討する際、特に気になるのが「街の治安や安全性」ではないでしょうか。
箕面市は「犯罪件数が少ない」という結果だけではありません。
防犯カメラの手厚い設置や、地域・警察が連携した防犯インフラへの積極的な投資も大きな特徴です。
本記事では、箕面市の犯罪発生状況の推移から具体的な防犯対策、地域ごとの特徴、子どもの安全対策まで詳しく解説します。
【この記事で分かること】
箕面市の治安について、犯罪発生状況だけでなく、防犯カメラや地域の見守り活動、子どもの安全対策まで詳しく解説しています。
✓箕面市の犯罪発生状況と治安
✓防犯カメラや地域の防犯活動
✓子どもの安全を守る取り組み
✓エリアごとの治安や特徴
箕面市の治安は良い?まずは犯罪発生状況を確認

街の安全性を知るためには、イメージだけでなく実際の犯罪発生状況やその推移といった客観的なデータを確認することが重要です。
箕面市の犯罪発生件数を確認する
箕面市の犯罪発生件数は、大阪府警察の統計で確認する限り落ち着いた水準で推移しています。
広大な敷地や閑静な住宅街が広がる市域において、街全体の治安水準が高く維持されている点が特徴です。
出典:大阪府警察「令和7年中の犯罪統計・市区町村別認知件数」
箕面市で多い犯罪の種類
市内における犯罪の傾向としては、凶悪犯罪の発生率は非常に低いです。
一方で、自転車盗難や器物破損といった身近な軽犯罪や、手口が複雑化する特殊詐欺などが中心となっています。
市や警察では、これら身近なトラブルや犯罪を防ぐための重点的な啓発と対策を行っています。
犯罪件数の推移から見る箕面市の治安
治安の良さを図る上では、単年の数字だけでなく経年変化を見ることが欠かせません。
箕面市の街頭犯罪の件数は、平成26年の585件から令和4年には186件まで大幅に減少しています。
長年にわたる積極的な防犯施策が実を結び、年々より安全な街へと進化していることが数字からも分かります。
箕面市は「防犯カメラの多さ」が特徴

箕面市の治安対策において、大きな柱となっているのが「行政主導による手厚い防犯カメラの設置」です。
通学路・公園に防犯カメラを設置
箕面市では、子どもたちの移動経路や遊び場の安全を確保するため、通学路に829台、公園に311台の防犯カメラを計画的に設置・運用しています。
人目につきにくい場所や通学ルートに「見守りの目」を配置することで、不審者の侵入や犯罪の抑制につながっています。
なお、平成26年から令和4年にかけて、子どもへの声かけや不審者情報の件数も43件から23件へと半減しています。
防犯カメラの設置が、子どもを狙った不審な声かけの抑止にもつながっていることがうかがえます。
自治会による防犯カメラも整備
市主導の設置にとどまらず、地域の自治会が設置する防犯カメラに対しても、市が補助金を出して支援を行っています。
自治会による設置は平成27年度から始まり、現在では約90の自治会が867台のカメラを運用しています。
市が設置した1,140台と合わせると、市内の防犯カメラは合計2,007台にのぼり、街全体を面で包み込む防犯ネットワークが形成されています。
また、通学路・公園に設置された1,140台のカメラは設置から10年が経過することから、令和6年度以降の6年間で順次更新が進められる予定です。
古い機材を計画的に更新することで、今後も安定した防犯効果が維持される見込みです。
更新後のカメラは近距離無線通信で記録映像を取得できるようになり、警察が捜査で映像を確認する際の対応もスピーディーになります。
なお、記録された映像の保存期間は1週間とし、提供も警察の捜査時に限るなど、プライバシーへの配慮もされています。こうした防犯カメラ網の広がりが、街頭犯罪の減少という結果にもつながっています。
箕面市では地域と警察が連携した防犯活動も行われている

箕面市では、行政や警察による防犯インフラの整備だけではありません。
地域住民や自治体、警察が一体となった「地域ぐるみ」の防犯活動が活発に行われている点も大きな特徴です。
青色防犯パトロールによる見守り
市内では、青色回転灯を装備した自動車(青パト)を活用した「青色防犯パトロール」が行われています。
特殊詐欺の警戒活動をはじめ、市の職員や地域の防犯ボランティアによる巡回が、地域の安全確認に役立てられています。
自治会・地域住民による防犯活動
各エリアの自治会や「青少年を守る会」などの地域団体が中心となり、日常的な見守り活動や防犯パトロールが展開されています。
近所同士の顔が見える関係性と「地域の目は自分たちで光らせる」という意識の高さが、犯罪を寄せ付けない安心感のある街づくりにつながっています。
「青少年を守る会」は、PTAや青少年指導員、こども会、スポーツ推進委員、民生委員・児童委員、学校、自治会などが集まって作られた組織です。
市内すべての小学校区に設置されています。
地域ぐるみの見守り活動に加えて、地域運動会などのイベントも開催し、子どもたちとの日常的なつながりを大切にしています。
箕面警察署と連携した安全対策
防犯ボランティアや市役所、箕面警察署は、犯罪発生状況や不審者情報について定期的に情報交換を行っています。
特殊詐欺対策における関係機関との連携もその一例です。
警察と地域コミュニティが密に連携することで、万が一の事態にも迅速に対応できる体制が整えられています
箕面市では特殊詐欺対策も強化されている

犯罪件数の減少に満足することなく、時代の変化に合わせて防犯対策を常にアップデートしている点も箕面市の大きな強みです。
特に近年全国的に課題となっている特殊詐欺に対して、市と警察がタッグを組んだ新たな取り組みを行っています。
「安まちアプリ」と連携した警戒活動
大阪府警察が提供する防犯アプリ「安まちアプリ」とリアルタイムで連携する仕組みを導入しています。
市内で不審電話(アポ電=電話でお金の話を持ちかける詐欺の手口)などの詐欺予兆情報が発生した際は、その情報を即座に察知します。
すぐに警戒体制へ移行できる迅速なネットワークが構築されています。
この取り組みは令和8年7月23日から開始されています。
開始に先立って、市・箕面警察署・市内の金融機関19事業所が参加する「箕面市特殊詐欺被害防止対策会議」も開かれました。
行政・警察・金融機関が一体となって、被害防止に取り組む体制が整えられています。
地域に身近な形での呼びかけ音声を流すなど、住民に届きやすい工夫もされています。
青パトによる特殊詐欺の警戒活動
「安まちアプリ」等を通じて不審電話の発生情報が共有されると、市内の青色防犯パトロール車(青パト)が即座に対象エリアへ向かいます。
不審電話があった地域周辺を重点的に巡回・アナウンスすることで、住民へ注意を呼びかけるとともに犯行グループを牽制します。
また、高齢者などの被害を防ぐため、無人店舗を含む市内のATM周辺では、青パトによる巡回警戒や直接の注意喚起活動を強化しています。
街頭犯罪への対策に加え、最新の犯罪手口にも対応した取り組みが進められています。
箕面市の地域別に見る治安の特徴

箕面市は市域全体で高い防犯体制が敷かれていますが、エリアごとに街の構造や生活環境の特色が異なります。
ここでは、引っ越しや住まい探しを検討している方向けに、主要な地域別の特徴を解説します。
なお、箕面市は坂道の多い地形が特徴で、夜間になると街灯が少なく感じる道もあります。
住まいを検討する際は、昼間だけでなく夕方以降の様子も実際に歩いて確認しておくと、より安心して暮らせるエリアを見極めやすくなります。
箕面駅・牧落駅周辺
箕面駅や牧落駅の周辺は、古くからの歴史ある落ち着いた住宅街が広がるエリアです。
駅周辺には日常のお買い物に便利な店舗が集まっていますが、少し離れると閑静な町並みが保たれています。
パチンコ店などの建築を規制する市の条例もあり、繁華街のような騒々しさがなく、落ち着いて暮らせる環境が魅力です。
箕面駅・牧落駅周辺の住環境については、以下の記事で詳しく紹介しています。

箕面萱野駅・箕面船場阪大前駅周辺
北大阪急行線の延伸により、箕面萱野駅と箕面船場阪大前駅が開業しました。
箕面萱野駅は北側の終点で、箕面船場阪大前駅はその隣の駅です。箕面萱野駅は始発駅のため、夜遅い時間の帰宅でも座って移動しやすいのが特徴です。
箕面萱野駅前には大型商業施設「みのおキューズモール」があり、日中から夜まで人の行き来があります。
周辺は再開発によって生まれた新しい街並みで、大学キャンパスや新しいマンション、複合施設が立ち並び、駅前らしい明るい雰囲気があります。
新しく整備されたエリアのため、住まいを探す際は実際に夜間の様子も見ておくと安心です。
箕面萱野駅周辺の住環境については、以下の記事で詳しく紹介しています。

小野原西エリア
市東部の小野原西エリアは、道路整備に合わせて土地区画整理事業が行われ、街並みが整った住宅地です。
平成12年に事業計画が認可され、現在は事業が完了しています。
同じ小野原・今宮エリア内でも、区画整理が行われた小野原西は道路や街区がすっきりと整っているのが特徴で、周辺の昔ながらの住宅街とは少し違った雰囲気があります。
出典:箕面市「北部大阪都市計画事業小野原西特定土地区画整理事業(事業完了)」
小野原周辺の住みやすさは、以下記事で詳しくまとめています。

彩都・豊川方面
緑豊かな自然環境と計画的な街づくりが特徴の彩都エリアや豊川周辺は、比較的新しい住宅地です。
公園や学校が身近に配置されているため、子育て世帯にとって暮らしやすい環境が整っているといえるでしょう。
止々呂美・森町方面
箕面有料道路のトンネルを抜けた北部に位置する止々呂美や箕面森町は、豊かな自然に囲まれたのびのびとした住環境が魅力です。
エリア内には24時間営業の店舗もあり、夜間でも人の出入りがあります。地域住民同士の顔が見える関係性が保たれているエリアで、近隣同士のつながりが日常の見守りにもつながっている印象があります。
箕面森町周辺の住みやすさについては、以下記事で詳しくまとめています。

子育て世帯が気になる「子どもの安全」は?

小さな子どもを持つファミリー層にとって、登下校時や放課後の安全確保は最も重視したいポイントです。
箕面市では、防犯設備に加えて、地域ぐるみで子どもを見守る体制が整えられています。
通学路や公園の防犯カメラによる見守り
通学路や公園には防犯カメラも設置されており、設備面からも子どもの安全を支えています。
通学路の危険箇所点検活動
青少年指導員を中心に、地域の人たちが40年以上にわたって、毎年5月から6月にかけて市内すべての通学路を点検する活動を続けています。
子どもや保護者、警察なども含め毎年約500人が参加し、見つかった危険箇所は年間およそ300件のペースで改善されています。
長年続く地道な取り組みが、通学路の安全を支えています。
見守りシステム「otta」で子どもの居場所を確認
箕面市では、市立小中学校に通う全児童生徒(約12,600人)を対象に、見守り端末「otta」を無償で配布しています。
街中の見守りスポットや見守り人とすれ違うタイミングで、位置情報が記録される仕組みです。
市内には学校や通学路、公園、店舗など約700か所の見守りスポットが設置されています。
GPSのように常に居場所が分かるわけではありませんが、迷子や行方不明などの際に、早期発見につながる備えとして活用されています。
なお、保護者のスマートフォンからも確認できる有料サービス(月額330円)と、学校や教育委員会のみが確認できる無料サービスの2種類があります。
愛犬と一緒にできる「わんわんパトロール」
箕面市には、愛犬との散歩をしながら地域を見守る「わんわんパトロール」という活動もあります。
決まった時間やコースはなく、腕章や防犯バッグを身につけて、いつもの散歩コースを歩くだけで参加できる気軽さが特徴です。
市内では現在3つの団体が活動しており、お散歩仲間やご近所同士で新しく団体を立ち上げることもできます。
「こども110番」で緊急時の避け場所を確保
箕面市の「こども110番」は平成9年に始まった取り組みで、大阪府内で最初に導入されました。
個人宅や店舗の玄関先などにプレートを掲示してもらい、子どもが危険を感じたときに駆け込める場所として活用されています。
令和8年3月末時点で、市内の設置枚数は2,026枚です。
市の公用車や協力企業の車両にステッカーを貼る「動くこども110番」もあり、地域全体で子どもを見守る仕組みが根付いています。
地域ボランティアや「青少年を守る会」の活動
「青少年を守る会」など地域の団体も、登下校時の立ち番や見守り活動を行っています。
地域の大人たちが顔なじみになっていることが、子どもを見守る目の多さにつながっています。
防犯情報・不審者情報の共有体制
箕面市では、「市民安全メール」「市民安全X」「市民安全LINE」という3つの手段で、子どもへの声かけ事案などの不審者情報をリアルタイムに発信しています。
引っ越してきたばかりでも、これらに登録しておけば地域の防犯情報をすぐに把握できます。
家庭内での注意喚起や登下校時の付き添いにもすぐ役立てられます。
なお、認知症の高齢者などが行方不明になった際も、同じ市民安全メールの仕組みを使う「みのお行方不明者SOSネット」という取り組みがあり、早期発見・保護につなげる体制が整えられています。
箕面市で子育てを考えているなら、治安だけでなく学区や教育環境も確認しておきたいところです。
小学校・中学校の通学区域や教育環境、子育て支援などについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

箕面市の治安についてよくある質問
箕面市への引っ越しや住まい探しを検討されている方からよく寄せられる、治安や安全性に関する疑問をQ&A形式でまとめました。
箕面市は大阪府内で治安が良い?
街頭犯罪の件数は平成26年から令和4年にかけて大幅に減少しており、大阪府警察の統計でも落ち着いた水準で推移しています。
行政・地域・警察が連携し、防犯カメラの整備から特殊詐欺対策まで幅広く取り組んでいる点が特徴です。
箕面市で治安が良いエリアは?
市内全域で防犯の取り組みが進んでいるため、特定のエリアだけが際立って良い・悪いというより、街の構造によって特徴が異なります。
駅周辺の賑わいを求めるか、自然に近い静かな環境を求めるかなど、ご自身の希望に合わせてエリアを選ぶのがおすすめです。
子育て世帯でも安心して暮らせる?
通学路には防犯カメラが設置されているほか、「青少年を守る会」や地域ボランティアによる登下校時の見守り活動も行われています。
不審者情報もリアルタイムで配信される仕組みが整っており、防犯対策の行き届いた環境と言えます。
夜道が気になるエリアは?
夜間は住宅街や駅から離れた場所で人通りが少なくなることもあるため、実際に夜の街並みを確認しておくと安心です。
街灯が多く整備されたルートを選んで歩くなど、基本的な防犯意識を持っておくとよいでしょう。
箕面市の防犯情報はどこで確認できる?
大阪府警察の「安まちアプリ」に加え、箕面市の「市民安全メール」「市民安全X」「市民安全LINE」にも登録しておくと安心です。
子どもへの声かけ事案や不審者情報をリアルタイムで確認でき、引っ越してきたばかりの方にもおすすめです。
箕面市内で特に気をつけるべき犯罪やトラブルはありますか?
凶悪犯罪の発生率は極めて低い一方で、自転車の盗難や特殊詐欺(アポ電や架空請求など)には注意が必要です。
自転車には二重ロックを徹底する、不審な電話には出ないといった対策をとることで、身近なトラブルを十分に防ぐことができます。
箕面市の治安まとめ
箕面市は、平成26年から令和4年にかけて街頭犯罪の件数が半分以下に減少しており、落ち着いた住環境が保たれているエリアです。
一方で、自転車の盗難や特殊詐欺といった身近なトラブルが市内でなくなったわけではありません。
「治安が良い」という結果に安心しきるのではなく、日頃からの基本的な防犯意識を持ち続けることも大切です。
閑静で歴史ある街並みから、再開発により利便性と安全性が向上した新駅周辺まで、エリアごとに異なる魅力があります。
子育て世帯や女性の一人暮らしにとっても、安心して暮らせる環境が整っているといえるでしょう。
引っ越しや住まい探しを検討中の方は、ぜひ安全で暮らしやすい箕面市での生活を検討してみてはいかがでしょうか。
箕面市への引越しや住まい探しを検討している方は、治安以外の情報も確認しておきましょう。
交通アクセスや子育て環境、おすすめエリア、買い物環境など、高槻市の住みやすさを詳しく解説していますので、こちらの記事も参考にしてください。

箕面市に住んだ人の声も参考に
実際に暮らした人の体験からは、街の魅力や日々の暮らしが見えてきます。
箕面市での住まい選びに、次の体験談も参考にしてみてください。
北摂で中古マンションの購入を検討している方へ
北摂エリアで中古マンションの購入を検討している方は、物件探しを始める前に、購入までの流れや予算の決め方を確認しておくことが大切です。
購入前の準備から物件選び、住宅ローン、売買契約まで、初めての中古マンション購入で知っておきたいポイントをまとめています。


