今回ご紹介するのは、茨木市平田に50年近く暮らすhiroさんの体験談です。
子どもの頃には何気なく見ていた田んぼや庭先の花、安威川の河原が、いつしか大切な風景になっていったといいます。
いつもの道で季節を感じる楽しさや、買い物ついでに立ち寄る場所など、日常の目線から平田の暮らしを紹介していただきました。
駅からの距離や移動手段についての実感も、これから住まいを探す方の参考になります。
寄稿:hiroさん/茨木市での居住歴:約50年
小学校に上がった年に茨木市平田へ引っ越し、現在も両親と妹の4人で暮らしているhiroさん。
田んぼの季節の移ろいや安威川の河原など、長く暮らす中で愛着を深めてきた風景を紹介します。
日々の買い物や休日の楽しみ、駅からの距離など、暮らしているからこそ感じることもつづっていただきました。
プロフィール
はじめまして、hiroです。
50代の男性で、両親と妹の4人で暮らしています。茨木市の平田にあるマンションへ、小学校に上がった年に引っ越してきました。それから現在まで、50年近くこの町で暮らしています。
普段よく過ごすのは平田周辺や安威川の河原です。買い物などで少し足を延ばすこともありますが、長く暮らしているうちに、近所の何気ない風景にも愛着を感じるようになりました。
この街を好きになったきっかけ
子どもの頃は、平田が特別好きだったわけではありません。自分が住んでいる町というだけで、どこにでもある住宅地のように思っていました。
そんな私が少しずつ町を感じるようになったのは、阪神・淡路大震災の後、30歳になる前くらいの頃です。母と家事を分担するようになり、買い物などで一緒に外へ出る機会が増えました。
それまでは気に留めなかった田んぼの季節ごとの変化や、道端の植物、住宅街の庭先などが目に入るようになりました。園芸店を見つけたり、素敵なカフェでランチをいただいたり、品ぞろえの良いスーパーやホームセンターを知ったり。
そうして「いつもの道」や「いつもの空」にも少しずつ愛着が湧いていきました。
長く住めば自然と好きになる部分もあると思いますが、私の場合は、日々の暮らしの中で少しずつ町の見え方が変わっていったことがきっかけでした。
住んでいて良かったこと
平田で暮らしていて良かったと思うのは、都会のような華やかさはない一方で、毎日の生活の中に季節を感じられることです。
周囲の田んぼは、春には水が張られ、夏には青々とした稲が風に揺れ、秋にはそれが黄金色に変わっていきます。田んぼの周囲には家庭菜園が多く、野菜だけでなく季節ごとの花を育てている人もいます。
マンションの一階の庭先も、それぞれに個性があり、花や置き物で賑やかです。クリスマスになるとイルミネーションを飾る家もあります。
こうしたものは観光地のような「見どころ」ではありません。でも、毎日の道を歩くたびに少しずつ変化していくのを見るのは、長く暮らしていると意外と楽しいものです。
私のおすすめスポット
平田周辺で私がおすすめしたい場所を3カ所紹介します。
安威川の河原

最近は忙しく、前ほど足を延ばさなくなりましたが、以前は買い物のついでに安威川の河原を歩き、考え事をすることもよくありました。
特に明け方や夕方、河原の風に吹かれながら歩いていると、頭の中が少し整理されるような気がします。川の流れる音を聞きながら、等間隔に並ぶ送電線の鉄塔や、少し錆びた街灯などを眺め、スマートフォンで気まぐれに写真を撮ることもありました。
空を貫くようにNTTの高い電波塔が立っていますが、それでも空のほうがずっと高く、広く感じます。学生の頃は、こうした少し物寂しい雰囲気の景色が好きではありませんでした。
それが今では、なぜ好きなのか説明できないくらい、自分にとって大切な風景になっています。
府道19号線界隈

平田で生活するなら、府道19号線周辺も身近な場所だと思います。私にとっては、買い物などでよく通る、平田の生活の背骨のような道路です。
ローソンには支払いなどで立ち寄ることが多く、時々ついアイスを買ってしまいます。平和堂は賑やかで、惣菜や店内で焼いたパンもいろいろあります。平田中学校を挟んだ向こうには、まるとく市場もあり、買うものによって使い分けています。
安威川の東側へと足を延ばせば、ビバホームやロピア、ヤマダ電機、ニトリなどもあります。平田からは少し距離がありますが、まとめて買い物をしたいときには便利です。自転車でも行けますが、荷物を考えると車があると楽だと思います。
溝咋神社

平田から歩いて10分ほどの五十鈴町に、溝咋神社があります。住宅地の中に長い参道があり、その先に静かにたたずんでいる神社です。
私は以前、朝や夕方の買い物のついでに、少し遠回りして立ち寄ることがありました。人の姿があまりなく、古い木に囲まれた境内には、どこか懐かしく、のんびりした空気があります。
あるとき入り口近くの由緒板を何となく読んだことがきっかけで、この地域の古い歴史に興味を持つようになりました。茨木周辺には、神社や遺跡など、歩いていると昔の暮らしを感じさせる場所が意外とあります。
観光地を目指して出かけるというより、散歩の途中で思いがけず歴史に出会えるところが、この辺りの面白さだと思います。
私の好きな休日の過ごし方
時間に余裕がある日は、買い物を兼ねて少し遠くまで出かけることがあります。車があれば高槻や枚方方面にも行きやすく、ホームセンターなどをいくつか回るのも楽しいものです。
園芸やDIYが好きな人なら、いろいろな店を巡ってみるのも面白いと思います。
彩都の近くにあるザ・ファーム・ユニバーサルも、何度か訪れました。大きなガーデンセンターで、買い物だけでなく、たくさんの木や花々に囲まれた雰囲気を楽しむだけでも時間を過ごせます。
一方で、遠くへ行かず、若園バラ園や安威川の河原、田んぼの中の道などをゆっくり歩くのも好きです。JR方面へ出ればイオンモールもありますし、梅田や京都へ出ることもできます。
近所でのんびり過ごす日と、少し遠くまで出かける日。その両方を選べるところは、平田での暮らしの魅力だと感じます。
住んでいて気になること
一番気になるのは、やはり駅からの距離です。
バスもありますし、阪急の駅なら自転車で行ける範囲ですが、JRの駅まではかなり距離があります。駅を頻繁に利用する人は、実際に住む場所から駅までの距離感を確認しておいたほうがよいと思います。
買い物については、平田周辺にもスーパーがありますが、安さや品ぞろえまで考えると、少し足を延ばしたくなることがあります。その場合は車や自転車があると、選択肢がかなり広がります。
また、周辺には病院やクリニックがいくつもありますが、数が多いだけに、実際に暮らし始めると「どこを選べばいいのだろう」と迷うこともありました。通いやすさだけでなく、自分に合った医療機関を探しておくと安心だと思います。
平田へ引越を考えている人へ

平田には、誰もが知っているような大きな観光地があるわけではありません。田んぼとマンションと住宅地が広がる、田舎でもなく、都会でもない、そんな町です。
駅から近いことや、外食の選択肢がたくさんあることなどを優先する人には、少し不便に感じるところもあると思います。一方で、車や自転車での移動が苦にならず、静かな住宅地や身近な風景を楽しみながら暮らしたい人には、意外と過ごしやすい町ではないでしょうか。
私は50年近くこの町で暮らしてきましたが、平田の好きなところを一言で説明するのは今でも難しいです。
家の窓からは、ひらかたパークの観覧車と、遠くにエキスポシティの観覧車が見えます。夜になると二つの観覧車にはイルミネーションが灯ります。
毎日の暮らしは、そんなにきらきらしたものではありません。それでも、遠くに見える小さな光を時々眺めるのは楽しいものです。
特別なことがない、いつもの日常。その少し先に、たまに見るきらきらした景色がある。私にとっては、そのくらいの距離感がちょうどよく、平田で長く暮らしてきた理由の一つなのかもしれません。
その他地域に住んだ人の声も参考に
実際に暮らした人の体験からは、街の魅力や日々の暮らしが見えてきます。
茨木市での住まい選びに、次の体験談も参考にしてみてください。
茨木市のことをもっと知りたい方へ
hiroさんの体験談からは、平田の日常の風景を楽しむ暮らしや、移動手段によって広がる買い物の選択肢が伝わってきます。
茨木市で住まいを探す際は、ほかのエリアの特徴や交通アクセス、子育て環境もあわせて確認してみてください。
「茨木市の住みやすさ」では、市全体の暮らしに関わる情報を紹介しています。


