南正雀に暮らして20年。人生の段階ごとに気づいてきた街の良さ|吹田市に住んだ人の声

南正雀に暮らす人の声

同じ街に長く暮らしていても、子育て中と子どもが独立した後では、身近な場所の見え方が変わることがあります。

今回は、吹田市南正雀に約20年暮らすジローさんに、人生の段階ごとに気づいてきた街の良さをつづっていただきました。

愛犬と歩く安威川沿いの風景、テニスを通じて広がった交友関係、健都ライブラリーで過ごす時間など、日々の暮らしが伝わる体験談です。

道の狭さや買い物の距離、市境ならではの施設利用の違いにも触れています。

寄稿:ジローさん/吹田市での居住歴:約20年

摂津市の正雀で生まれ育ち、結婚を機に隣接する吹田市南正雀へ移り住んだジローさん。
息子さんが独立した現在は、奥さまと愛犬と暮らしています。
安威川沿いの散歩や夫婦で続けるテニスなど、暮らしの変化とともに見つけてきた街の魅力を紹介します。

目次

プロフィール

はじめまして。ジローです。

50代の男性で、妻と愛犬と一緒に暮らしています。息子はすでに独立し、今は関東で暮らしています。

生まれ育ったのは、隣の摂津市側の正雀です。結婚を機に、すぐ隣の吹田市南正雀へ移り、約20年になりました。

愛犬は、7年前に生まれて間もなく保護された雑種の子を引き取りました。たれ耳で、みるみる大きくなり、今では体重20キロ近い中大型犬です。

普段使う駅は阪急京都線の正雀駅で、少し歩けばJR岸辺駅も使えます。面白いのは、正雀駅の住所は摂津市なのに、私の住む南正雀は吹田市だということ。市境をまたぐ暮らしが、ここではごく当たり前です。

移動は電車と車を使い分けています。梅田や京都の中心部など、駅の近くに行くときは阪急とJRのどちらも使えて便利です。駅から少し離れた場所や、何か所か続けて回る日は車にします。高速道路の入口が近いので、車での外出も気軽です。

この街を好きになったきっかけ

正直に言うと、この街を特別に選んだわけではありません。長男で実家が近く、地縁もあったので、ごく自然に今の場所に決めました。

子どもの頃から正雀のあたりで暮らしてきたので、若い頃の私にとって、ここは「当たり前で、刺激のない場所」でした。学生の頃は行動範囲も決まっていて、街をじっくり見ることもなかったのだと思います。

見え方が変わったのは、家庭を持ってからです。子育ての時期には「こんなところに、川沿いのいい公園があったのか」と気づきました。

子どもの手が離れて自分の趣味を探し始めると、図書館、体育館、テニスコートと、生活圏の中に使える場所が次々に見つかりました。

人生の段階が変わるたびに、この街の良さに気づき直してきたという感覚です。今では、家から歩いて数分のテニスコートでほぼ毎週テニスをし、体育館のジムで体を動かしています。

振り返ると、駅が近くて交通の便がよいのに、駅の周りは適度ににぎやかな程度で、家の周りは静か。静かな暮らしを大事にしたい私には、ちょうどよいバランスでした。

地味だけれど、落ち着く街。良くも悪くも、変わらない街。それが私にとっての南正雀です。

住んでいて良かったこと

南正雀の良さを一言でいうと、「体を動かす場所が、生活圏の中にある」ことです。

安威川沿いの遊歩道

家から少し歩くと、安威川の土手に出ます。川沿いは視界が開けていて、ウォーキングやジョギングをする人、犬の散歩をする人が多く行き交います。私たちも晴れの日も雨の日も、毎日この道を歩いています。

散歩は、朝は早い時間に、夜は仕事から帰ってから。休日は夕暮れ時に出かけることが多いです。

どこにでもあるような川ですが、毎日歩いていると、年に何度か思わず足を止める表情に出会います。川面が静まり返って、月やビルの明かりが鏡のように映る夜。朝霧が立ちこめて、別の世界に迷い込んだような朝。

下の写真は、夕焼けのグラデーションに虹が重なった日のものです。空のあらゆる色が折り重なっているようで、しばらく見とれてしまいました。

安威川沿いの遊歩道

市の公共テニスコート

安威川沿いには吹田市の南正雀スポーツグラウンドがあり、テニスコートも備えています。吹田市によると、正雀駅西口から徒歩約11分で、駐車場は無料です。市の施設なので、民間のテニスクラブに比べて手ごろに利用できます。

テニスを始めたのは10年ほど前です。子どもの手がかからなくなり、休日に息子と行っていた公園遊びも、友だち優先でめっきり減った頃でした。何か趣味はないかと思っていたところ、このコートに誘われたのがきっかけです。

今ではすっかりはまって、夫婦で続けています。一番よかったのは、交友関係が広がったこと。テニス仲間とは、飲み会などコートの外でも楽しく付き合っています。

やる気が出ない時期もありますが、それでも長く続けてこられたのは、コートが近くにあるからだと思います。

犬の散歩で通りかかると、テニス仲間から「今からやるから、おいでよ」と声をかけられ、急いで家にラケットを取りに帰って参戦することもあります。

市の公共テニスコート

体育館のトレーニング室

もう少し体を動かしたい日は、週1回ほど目俵市民体育館のトレーニング室を使っています。

吹田市によると、吹田市民(市内在勤・在学を含む)なら1時間150円で利用できます(初回に実技講習の受講と登録証が必要です)。私は筋トレは自重が中心なので、主にランニングマシンを使っています。

本格的なトレーニーではありませんが、有料のジムと比べても遜色のない設備だと感じています。

吹田市の体育館

私のおすすめスポット

ラーメン大王

地元で長く続くラーメン店

北摂はラーメン店の多いエリアで、南正雀の周りにも、地元で長く続くお店と大手チェーンの両方がそろっています。

私がよく行くのは、JR岸辺駅の近くにある「ラーメン大王」です。

ニンニクのパンチが効いた、どちらかといえばオーソドックスな一杯ですが、しばらく食べないと、また行きたくなる地元の味です。チェーン店にはどこでも同じ味という安心感がありますが、大王は昔からこの土地にあって、地元代表として応援したくなります。

大手チェーンでは、来来亭、ずんどう屋、丸源ラーメン、天下一品なども車で10分ほどの範囲にあり、その日の気分で選べます。

ラーメン

公園と一体になった図書館「健都ライブラリー」

JR岸辺駅の北側にある吹田市立健都ライブラリーは、我が家がとてもよく使っている場所です。

吹田市によると、2020年に開館した図書館で、健都レールサイド公園と一体になっています。1階にはカフェスペースもあり、公園には新幹線の車両が展示されています。

子ども連れなら、公園や新幹線の車両で遊びながら、本や絵本を借りられます。読書に親しんでほしいけれど、子どもにはまだ体を動かしたい気持ちもある。そんな時期の家族には、ちょうどいい場所だと思います。

子どもの手が離れた今は、お茶を飲みながら雑誌や本を読むのが楽しみです。天気のいい日は、本を持って公園の気持ちのいい場所へ出て、外で読書にふけるのもまたオツなものです。

私の好きな休日の過ごし方

休日の過ごし方は、遠くへ出かける日と、近所で過ごす日の二通りです。

出かける日は、愛犬を連れて車で小旅行へ。年に2、3回ほどですが、テレビ番組「秘密のケンミンSHOW」で取り上げられた県に狙いを定めて、行き先を決めることが多いです。最近印象に残ったのは高野山。墓所の独特の雰囲気に、異界へ足を踏み入れたような気持ちになりました。

南正雀は高速道路の入口が近く、正雀駅から近畿道の摂津北ICまでは直線で約1.7km、名神の茨木ICまでも約6kmです(Googleマップでの目安)。遠出の日も出発が気軽なのは、車で出かける人にとって大きな魅力です。

電車なら、正雀駅から阪急大阪梅田駅まで乗り換えなしで約20分。京都河原町へも阪急京都線で約50分です(時間帯や乗り継ぎによります)。JR岸辺駅から新大阪駅までは約7分なので、新幹線での遠出もしやすい立地です。

近所で過ごす日、特に天気のいい日は、安威川の対岸、相川駅側の土手をゆっくり散歩します。春は桜、秋は紅葉や彼岸花。季節を感じながら、のんびり日光浴をしてリフレッシュする時間です。

安威川の対岸

住んでいて気になること

正直に書くと、気になる点もあります。

駅前はにぎやかではありません。

正雀駅は普通電車しか停まらず、駅の周辺で遅くまで開いているのは居酒屋が数軒ほど。夜に外食を楽しみたい人には、少し物足りないかもしれません。最近はJR岸辺駅の周辺で開発が進み、飲食店が増えてきました。

道が狭く、車では少し走りにくいです。

南正雀の中の道は狭く、入り組んでいます。そのぶん通り抜ける車が少ないのは良い点ですが、阪急とJRの線路で街が区切られているため、線路を越えるには決まったトンネルや踏切を通る必要があり、車での移動には少し慣れが要ります。

ただ、この点は最近大きく改善しました。大阪府によると、2025年6月に阪急京都線をまたぐ十三高槻線の陸橋(吹田市吹東町〜南正雀)が開通しています。私もよく使っていて、阪急の線路を越えるのがぐっと楽になりました。

住所によって、市の施設の料金が変わります。

市境の街ならではですが、同じ正雀駅の近くでも、吹田市民か摂津市民かで施設の料金が違うことがあります。

たとえば目俵市民体育館のトレーニング室は、市外在住(市内在勤・在学を除く)だと料金が2倍です。よく使いたい施設があるなら、物件の住所がどちらの市かを確認しておくと安心です。

スーパーまでの距離は場所によります。 正雀駅の近くにはライフとサンディ、岸辺駅寄りには平和堂やフーズマーケットサタケがあり、どれも正雀駅から歩いて5〜7分ほどです(Googleマップでの目安)。

ただ南正雀の奥の方からだと少し距離があるので、我が家は週に一度、車でまとめ買いをするのが基本です。

南正雀への引っ越しを考えている人へ

20年暮らして、変わらないことと、大きく変わったことがあります。

変わらないのは、駅前の落ち着きです。正雀駅の周りは大きく開発されることがなく、夜も騒がしくなりません。子どもや若い女性が夜に駅から一人で帰るような場面でも、比較的安心できる街だと感じています。

大きく変わったのは、岸辺側です。JR岸辺駅の北側は「北大阪健康医療都市(健都)」として整備され、国立循環器病研究センターや市立吹田市民病院が移ってきました。マンションや商業施設も増え、街の表情がずいぶん変わりました。

南正雀のすぐそばでも、変化が始まっています。先ほど書いた十三高槻線の陸橋ができて、阪急の線路を越えるのが簡単になり、この道路は地元の幹線道路のひとつに育ちつつあります。これから道路沿いがどう発展していくのか、楽しみにしています。

にぎやかに変わっていく岸辺と、変わらず落ち着いた正雀。その両方に歩いて行けることが、今の南正雀のいちばんの魅力かもしれません。

南正雀は、にぎやかな駅前よりも、落ち着いた住宅街で暮らしたい人に合う街だと思います。特に、ウォーキングやテニスなど、体を動かすことが好きな人にはおすすめです。

川沿いの道や市のスポーツ施設が生活圏の中にあるので、「わざわざ出かける」という感覚なく運動を続けられます。

住まいを探すときは、駅までの道だけでなく、安威川の土手まで実際に歩いてみてください。朝か夕方に行くと、この街の空気がよくわかると思います。

あわせて、物件の住所が吹田市か摂津市かも確認しておくと、暮らし始めてからの「思っていたのと違う」を減らせるはずです。

その他地域に住んだ人の声も参考に

実際に暮らした人の体験からは、街の魅力や日々の暮らしが見えてきます。
吹田市での住まい選びに、次の体験談も参考にしてみてください。

✔ JR吹田駅南側に住んだ人の体験談|商店街やパン屋さん、人の温かさを紹介

吹田市のことをもっと知りたい方へ

ジローさんの体験談からは、南正雀の落ち着いた暮らしと、散歩や趣味を身近に楽しめる良さが伝わってきます。
吹田市で住まいを探している方は、市全体の交通アクセスや子育て環境、エリアごとの特徴もあわせて確認してみてください。
吹田市の住みやすさを紹介する記事では、暮らしに関わる情報をまとめています。

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